石 裂 山 【 879m 】
西 剣 ノ 峰 に 咲 く ア カ ヤ シ オ ツ ツ ジ | 西 剣 ノ 峰 か ら 見 た 石 裂 山 |
石裂山の山頂から正面奥に日光白根山 | 月山の山頂に咲くアカヤシオツツジ |
東剣ノ峰を下りて西剣ノ峰へ向かう | 東剣ノ峰を下りて西剣ノ峰へ向かう |
石裂山には2013年4月以来6年ぶりで今回で5度目の山行 になるのだが最初に登ったのが1994年の5月である。今から 25年前のことで当時はこの山で5件の転落や滑落の事故が 発生し、そのうち3件の死亡事故があってこの山が危険な山 であると新聞や雑誌に紹介されていたのを覚えている。現在 は登山道の危険な個所にはアルミ製の手すりや階段や梯子 が整備されて安全になっているが、当時は現在ほど整備が行 き届いておらず、危険な斜面や岩場には簡易な錆びた鉄梯子 や鎖が一本垂れ下がっているような状態で危険を感じながら の登山で注意しないといつ転落や滑落事故が発生してもおか しくない山だなぁと思いつつ錆びた鎖にぶら下がりながら急な 岩場を下りた記憶がある。それから時が流れて2度目に登った のが17年後の2011年4月であったが、この時は登山道の危 険な箇所には現在のアルミ製の立派な手すりや階段等が整備 されていたので驚きながらアルミ製の階段を登り下りしてアカ ヤシオツツジを楽しみつつ山頂へ向かった。この山は過去の 経緯からして危険な印象のある山とされているがそれでも今も 多くの登山者をひきつけるのは、やはり春先に登山道や山頂に 咲く可憐なアカヤシオツツジ目的のためで、この時季になると アカヤシオツツジを目当てに多くの登山者が訪れて今では旅 行会社によるバスツアー登山まで企画されるほどになっている。 自分もアカヤシオツツジ目当ての一人なのだが今回も久しぶり に石裂山のアカヤシオツツジを楽しむために出かけることにした。 なお今回は先週、仙人ヶ岳のアカヤシオツツジを一緒に楽しんだ 埼玉県草加市に在住の山友Aさんを誘っていつものヤマ勘で出 かけることにした。果たして今季のアカヤシオツツジはいかに・・・ |
【 山行データ 】
山 名 | 石 裂 山 【 879m 】 ( おざくさん ) |
山 域 | 栃木県鹿沼市 |
山の特徴 | 展望とアカヤシオ咲く信仰の山 |
登山年月日 | 2019年04月20日(土)/2013年04月22日(月) 2011年04月29日(金)/2011年04月24日(日) 1994年05月07日(土) |
天 候 | 晴れ時々曇り ( 2019年04月20日 ) |
行 程 | 加蘇山神社登山口 〜 千本桂 〜 中の宮跡 〜 奥の宮 〜 東剣ノ峰 〜 西剣ノ峰 〜 石裂山 〜 月山 〜 岩ノ下 〜 登山口 |
歩行時間 | 登山口から山頂まで約2時間 |
交 通 | 車利用 : 東北自動車道 ・ 鹿沼IC 〜 R177 〜 R240 〜 加蘇山神社登山口 |
地 形 図 | 古峰原 1 : 25,000 |
(1) 石裂山の登山口の加蘇山神社です。 この神社は日光の男体山を開山した 「勝道上人」によって767年に開かれた 神社と伝われています。 |
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(2) 加蘇山神社に参拝してから 左奥にある登山道に 向かいます。 |
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(3) 山頂へ向かうのは先週仙人ヶ岳を一緒に 楽しんだ埼玉県草加市に在住の山友Aさんです。 Aさんとは写真撮影と登山の趣味が同じなので 歩くペースが合い、のんびりと登山を楽しむ ことができます。今回も先週に続いてAさんの 車に乗せていただき大助かりです。 |
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(4) 登山道を進むとすぐ右手に小さな 「清滝」があります。黄色いヤマブキも 咲き始めています。 |
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(5) 更に進むと竜ヶ滝の休憩舎が 見えてきました。 |
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(6) 一旦登山道から渓流に下りて 竜ヶ滝を撮ります。 |
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(7) 休憩舎で少し休んでから先に進むと 石裂山と月山との分岐に到着です。 ここは左へ石裂山へ向かいます。 なお、月山の山頂から下山すると 右の登山道から下りてきます。 |
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(8) 分岐の先にある天然記念物の 千本桂に到着です。樹高約30m の前でAさんを記念撮影です。 |
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(9) この千本桂は正面から見ると一つの木に 見えますが横から見ると2つあります。 推定樹齢1,000年と700年で県内最大の 桂の古木。「縁結びの千本桂」と呼ばれて います。1957年に県の天然記念物に指定。 神社の御神木です。 |
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(10) 渓流沿いの登山道には倒木が多く見られます。 これは5年前の春先の長雨や大雪、暴風雪の 影響によるもので、当時は倒木が多く登山道を 塞いだため千本桂から先の通行が禁止に なっています。ちょうどその年に登山口まで 来たところ入山できなかったので良く 覚えています。 |
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(11) あずまやのある中ノ宮跡に到着しました。 ここから鎖場や梯子が続きます。 慎重な行動が必要です。 気を引き締めて出発です。 |
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(12) まず行者返しの岩場を梯子と鎖で登り、 奥ノ院に向かいます。 |
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(13) さらに石裂岩のすぐそばにある急な岩場を 梯子で登ります。 |
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(14) 梯子を登ると洞窟内に奥の院が見えて きました。 |
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(15) 奥の院で参拝してから 左の巻道を進みます。 |
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(16) 続いて木の根っ子を掴みながら急な尾根に 取り付いて進むとアルミ製の手すり付の階段が 見えてきました。左に見えるヒゲスリ岩を 通過します。この付近は過去に転落事故が 発生した場所です。 |
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(17) 先に進むとここにカタクリが咲いています。 この周辺はカタクリのミニ群生地で点在 してカタクリが咲いています。 |
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(18) 急坂を登りながら進むとアカヤシオ ツツジが多く見られるようになり、 正面奥に石裂山の山頂も 見えるようになりました。 |
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(19) 今回の目的である可憐なアカ ヤシオツツジさんです。 薄いピンク色が綺麗です。 また蕾も見られます。 |
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(20) ここは東剣ノ峰です。 |
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(21) 東剣ノ峰で早速Aさんは カメラを構えてアカヤシオ ツツジの撮影です。 |
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(22) 東剣ノ峰の周辺には アカヤシオツツジが 綺麗に咲いています。 |
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(23) 次に西剣ノ峰に向かいます。ここから 一旦下りになります。危険な箇所ですが アルミ製の梯子があるので慎重に 下りればOKです。確か25年前は ここを一本の垂れ下がった鎖で 下りたような気がします。 |
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(24) あとからAさんも慎重に 下りてきました。 |
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(25) 梯子を下りて先に進むと 西剣ノ峰に到着しました。 ここもアカヤシオツツジの 群生する写真撮影の ポイントです。 |
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(26) アカヤシオツツジの先には これから登る石裂山です。 |
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(27) 西剣ノ峰の周辺もアカヤシオ ツツジが群生しているので 写真撮影の休憩です。 |
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(28) あまりにも綺麗なので同じような 写真を何枚も場所を変えながら撮り まくりです。写真撮影の後は 石裂山へ向かいます。 |
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(29) 西剣ノ峰から石裂山の山頂へ 行くには一旦長い梯子を下ります。 ここも慎重に下りるAさんです。 |
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(30) 西剣ノ峰を下りた場所が御沢峠で ここから山頂まで急登になります。 |
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(31) 急登の先はアカヤシオツツジの 群生地になります。ここでもAさん カメラを構えてアカヤシオの撮影です。 |
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(32) アカヤシオツツジを眺めながら 山頂に向かいます。 |
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(33) 石裂山の山頂に到着しました。 |
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(34) 山頂には三等三角点が 置かれてあります。 |
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(35) 山頂は北西方面の眺めが良く 日光白根山が中央奥に 白く見えています。 |
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(36) その日光白根山をズーム アップです。山頂周辺にはまだ 雪が多くあり、まだ雪山です。 |
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(37) また山頂の西北には横根山(1,373m)が どっしりと横長の山容を見せています。 |
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(38) 石裂山の山頂で休憩している 女性登山者さんに二人一緒で シャッターをお願いしました。 |
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(39) 山頂でアカヤシオツツジや 展望を楽しんだところで 右奥に見える月山に 向かうことにします。 |
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(40) 石裂山から月山へ向かう Aさんです。月山の山頂には アカヤシオツツジさんが 咲いているかなぁ〜・・・ |
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(41) 石裂山から月山へは 約10分ほどで到着です。 |
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(42) 月山の山頂には以前は 月読命(つきよみのみこと)を 祀った小さな祠が建っていましたが 年月の経過とともに朽ちてしまった ようです。 |
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(43) 祠は無残にもこの状態です。 新しい祠はいつ頃新築される のでしょうね。 |
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(44) 月山の山頂からも日光白根山が見えます。 |
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(45) 山頂の南側や東面にも群生帯が あります。綺麗に咲いていますよ。 良かった、良かった。 |
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(46) 山頂に咲くアカヤシオツツジを 楽しみながら写真を撮ります。 |
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(47) 山頂から北東には鶏鳴山(961m)が 見えます。この山もアカヤシオ ツツジが咲く山です。2014年4月に 石裂山に登る予定が2月の大雪や 暴風雪による倒木のため入山 できず、石裂山の登山口で急遽 この山に変更して登った山です。 |
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(48) 月山山頂に咲くアカヤシオツツジを 楽しんだところでそろそろ 下山開始です。 |
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(49) 月山の山頂にある小さな鳥居。 この右手前から下山開始です。 |
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(50) 下山道にもアカヤシオが綺麗です。 |
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(51) 月山の東側斜面にもアカヤシオが 綺麗に咲いているため、写真を 撮りながら注意して急斜面を 下山です。 |
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(52) アカヤシオツツジが綺麗なので なかなか下山できません。 |
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(53) 下山道からも日光白根山が 良く見えます。 |
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(54) 下山道は急斜面を下りるので 早いですよ。 |
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(55) ここにもアルミ製の長い梯子が 取り付けられてあります。 梯子の下方に山頂で見かけた ご夫婦が梯子を下りているところ なので完全に下りるまで ここで少し待ちます。 |
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(56) Aさんも梯子を下りてきました。 |
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(57) 月山を右からおりて分岐に 戻りました。朝は左の道を 石裂山へ向かいました。 |
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(58) 登山口に戻る途中で 美しい新緑風景を 撮影するAさん。 |
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(59) 渓流沿いに咲くヤマブキの 黄色が陽光に照らされて 眩しいです。 |
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(60) 新緑の先に石裂山が見えます。 今日は一日楽しませていただき ありがとうございました。 と石裂山に向かって 御礼です。 |
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(61) もうすぐ加蘇山神社の 登山口です。 |
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(62) ハイッ!お疲れ様でした。 無事に駐車場に戻りました。 朝は一台の車も無かった 駐車場ですが今は満車です。 正面奥には観光バスです。 団体さんのようです。 (了)−1 |
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(63) これはおまけの写真です。 昨夜(19日)が満月でしたので約9 時間後の今朝(20日)の05時頃に 電車の乗車駅に向かう途中の 街中の歩道で撮影しました。 (了)−2 |
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